予防メンテナンスの重要性
新人が活躍を始めている今
こんな時期になぜか当院では
スタッフ募集を始めた。
保育士、歯科助手、歯科衛生士の
方で当院のチームで頑張りたいと
思われる方は、
当院にご連絡ください!
診療中、ケアルームでメンテを担当していた
ある衛生士から、連絡が入った。
長年、当院にメンテで通われていたAさん。
自宅が遠方になり、これからは近所の
歯科医院でメンテを受けることになり
本日が当院に来院される最後になるので
院長の私にご挨拶をさせて欲しいと
言われていたのだ。
Aさんは確か当院の近所にお住まいではなかったか?
「今はどちらにお住まいなんですか?」
「南区の福成です。5年前に引っ越したんです。」
「福成は遠いですね!では、5年間ずっと3ヶ月ごとに
当院にわざわざ来てもらっていたんですね!
ありがとうございます。」
「はい、しかし、年齢のせいで、最近では車に
乗ることも怖くなり、申し訳ありませんが
近くの歯科医院で今後お手入れを受けようと
思っています。」
Aさんのカルテ番号は凄く若く
当院が開業した1年目からずっと来院されている
いわゆるVIPな患者様である。
「Aさんには一生自分の歯でしっかりと
美味しいものを食べていただきたいので
近所の歯科医院あてに紹介状をお書きします。
しっかりとプロのお手入れを受けて下さい。」
「また、私は実はこの世界では案外顔が効きますので
困ったとき、新しい先生ともし合わないときは
お近くのお薦めの歯科医院をご紹介しますので
いつでもお電話下さい!」
今まで、ずっと来院されている患者様が、今後当院に
来院されないのは淋しいことではあるのだが、
Aさんのお口の中の状況を見ると
当院の歯科衛生士が21年間、ずっと頑張って
メンテナンスを続けた結果が出ているようで
凄く嬉しく思った。
80歳が近いAさんのお口の中には、親知らずを
除いて、28本の歯が全て良い状態で揃っているのだ。
50歳の院長の私は矯正等で抜歯をしているので
24本の歯があるだけだが
Aさんのお口の中には素晴らしい状態で
28本の歯があるのだ。
28本の歯が良い状態で揃っているだけで
スーパーVIPな患者様である。
歯科医院での予防メンテナンスは一見地味に見える。
インプラントの華々しいオペや、審美歯科の
セラミック治療の素晴らい審美性に
私たち歯科医師はどうも目を奪われがちであるのだが
本当は患者様にとって一番大切なことは
自分の天然の自然の歯をなるべく長期に渡り
しっかりと維持させることだと改めて感じた。
今年度の重点目標に「予防メンテナンス」と手帳に
書き入れる私だった。