ドイツ2件目の歯科医院
インプラント研修でご一緒した福岡の
K先生ご夫妻と美人歯科医師F先生が
岡山の当院に見学に来られた。
実は少し前に私が先に福岡のK先生の
クリニックを見学させて頂いていた。
パリでも、福岡でも、とてもお世話になったので
今回は少しでも恩返しと、妻と相談して
日曜日は完璧な岡山観光のスケジュールを考える。
時間もスケジュールもほぼ予定通りに進み
私自身凄く満足感を覚える。
しかし大原美術館があそこまで凄かったなんて??
8月のお盆休み、Werling先生のオフィスを後にして私たちは
アウトバーンでBergmann先生のオフィスへと向かった。
この歯科医院がまた凄かった。
高速道路沿いの商業施設の3階と1階に全く
違うコンセプトの歯科医院を経営されていた。
4階は開業して10年目!インプラントと外科を中心としたクリニック
Bergmann先生ドイツインプラント学会の副会長もされる
インプラントと口腔外科の専門医だ。
1年間このオフィスで行っているインプラントの本数が
1200本以上!毎日数回のオペをされていると聞いた。
診療室はもちろん広い個室で滅菌も完璧にされている。
インプラントはデンツプライのザイブとスペインの
BTIインプラントが多いと聞いたが、一般開業医からの
インプラントの外科手術のみの紹介も多いために
かなり多くのインプラントシステムに対応されていると聞いた。
1階のオフィスはドイツでデザイン大賞を受賞したくらい
デザインされているオフィスで、コンセプトは予防と歯のホワイトニング、
最近では小さな虫歯のセレックを使ったセラミック治療くらいは
されると聞いた。
ほぼ同じ年齢のドイツの先生方は
精力的に多くのセミナーや研修会に参加して
新しいシステムを導入していた。
日本では見たことの無いレーザー機械や
インプラント、ホワイトニングの機械も見せてもらった。
Werling先生はユニット4台、Bergmann先生はユニット1階と
4階合わせて11台、ここだけを聞くと日本の歯科医院と
同じ規模に思うのだが、それは全く違っていた。
両オフィスとももちろん診療室は完全なる個室、それも広く
待合室、受付、事務室、セミナールーム、カウンセリングルーム
滅菌室まで全て個室でゆったりとした作りだ。
アメリカの歯科医院も、フランスの歯科医院も、シンガポールの
歯科医院も、最上級の歯科医院は同じ作りで同じシステムで
されているように感じた。
今回、見学させて頂いたドイツの歯科医院のWerling先生も
Bergmann先生も同業者対象のセミナーの講師をされている。
技術はもちろん、初対面の私もフレンドリーに対応してくださり
人間性、明るさも申し分無かった。
間違いなく日本の歯科医院も最上級を目指すなら
同じ作り、同じシステムに進んでゆくと思う。
歯科用コーンビームCTを使用した3D診断は当たり前、
セレックかどうかは別にしてキャドキャムを使用した補綴物の作成、
CTとキャドキャムの融合は間違いなく時代の流れになるのであろう。
そこにプラスして加わるのはマイクロ顕微鏡ではなくて
もしかしたらレーザー機器かもしれない。
両先生のオフィスでは院長先生だけでなく
勤務医の先生も皆サージテルの2.5倍か3倍の
ルーペを使用していたが、マイクロは使用していなかった。
その反面、日本では見たことのないエルビウムヤグレーザー
と半導体レーザーを使用されていた。
日本では歯科のレーザーのピークは過ぎたと感じることが
強いのだが、インプラントの普及に従って、日本でも
モリタが新しいエルビウムヤグレーザーを発売したように
再びレーザーの時代を迎えるかもしれないと思った。
日本にもドイツにもアメリカにもシンガポールにも
凄い腕前の歯科医師の先生がいる!!