Dr.中野の活動記録
2005-6-12
口腔顔面懇談会
昨日と今日の2日間、岡山大学50周年記念会館において
第6回口腔顔面懇談会と第10回ジャパンアカデミィオブ
オロフェイシャルペイン学会が共催で開催された。
私は岡山で開催される岡山大学歯学部主催の学会ということで
同窓会を代表して懇親会に招待されていた。
そのような学会の存在すらしらなかった私は
主催者のK教授の顔をつぶしてはいけないと
診療後、急いでスーツに着替えて懇親会の会場の
岡山ロイヤルホテルに向かった。
受付で顔なじみの後輩を見つけた私は
「今日の学会の抄録はある?」と聞いたが
「ありません!!」と答える。
困った!それではどんな学会で誰が参加しているかもわからない。
コメントなど求められると困るなと思っていると
「席には式次第がありますから、主な出席者はわかりますよ」と
言って後輩はわざわざ私を席まで誘導してくれた。
席に案内されてびっくり!なんと一番前の席であった。
式次第を見ると横は大阪大学歯学部の教授、その横は九州大学
歯学部の教授、そして前には南カリフォルニア大学のクラーク教授!
凄いメンバーの席で私だけが若くて浮いている。
その上にこれを胸に付けてくださいと赤いリボンを貰った。
うっ!この雰囲気、帰りたい!!
横の大阪大学の教授と九州大学の教授に挨拶をしたまでは良かった。
目を合わせないようにしていた前の南カリフォルニア大学の
クラーク教授が私に声をかけてきた。
「What’s your name?」
このくらいの英語なら英会話勉強中の私にはお安い御用だ。
「My name is kosuke Nakano, I am Dentist.」と言ったら
英語で「そんなことはわかっとるわい!あんたは誰なの?」
と言われる。
当たり前だ!参加者は一部医師はいるがクラーク教授をはじめ
ほとんどのメンバーは歯科医師なのだ。
私は同窓会の会長をしています!と英語で言おうとして
同窓会の英語で詰まってしまった。
「同窓会って英語で何て言うんですか?」と周りのお偉い教授の
先生方に助け舟を求める。
すると私に代わって九州大学の教授が流暢な英語で
私の立場を説明してくれた。
驚いた事にその席の全ての先生は教授クラスであるが
皆英語が堪能であった。
考えれば当たり前のことだ、医学部歯学部の教授になるには
少なくとも1年間の海外留学経験が最低限必要なのだ。
その席の私以外の皆が英語が堪能でも全く不思議ではなかった。
それから私のテーブルでは英会話の花が咲いたのだが
誰も決して私に英語をふるものはいなかった。
悔しくなった私は教授夫人で歯科医師でもあるミシガンさんの
横に行って「ロスアンジェルスに3回行きました!」と英語で話した。
辞めればよかった!
するとミシガンさんは「ロスのどこに行きましたか?」
と聞かれたので「ハリウッド、ビバリーヒルズ、ユニバーサルスタジオ」
と胸を張って答えると
「オンリーサイトシーイング!」あなたは観光だけね!
なぜ大学に行って勉強しないの?と聞かれた。
それ以来懇親会最後まで私の口から決して
英語は話されなかった。
こう言ったことを「恥の上塗り」と日本では言う。