歯周外科エムドゲイン
昨日の夜、散髪に行った。
ゴールデンウイーク、体も心も
より順調に過ごすために、
いつもより少しだけ髪を短くした。
今朝、起きて自分の髪をよく見ると
何だかしらじらしいカツラみたい!
うーーん!少しだけ悩むのだが、
自分が思うほど、他人は私の髪型
何て全く気にしていない!!
それが、それが、真実!!!
今日の診療は午前中も、午後も歯周外科に
属する範疇のオペが多い一日だった。
10年前の私はJIADSと言う、当時日本の歯科では
一斉を風靡していたスタディグループのコースを受講した。
そして、小野先生からアピカリーポジションドフラップと言う
当時は最新の?歯周外科のオペをレクチャーしてもらって
当時はオペをドンドンとこなしていた。
アピカリーで、パーシャルシックネスで、ポケット除去療法を行うと、
劇的に歯周ポケットの数値は改善するので、一瞬だが、歯周病が完璧に
治癒した気分に私はなっていた。
しかし、その歯周病のオペは、術後に痛みを伴うことも多く、
私がオペをした多くの患者さんの来院は途絶え、数年後に、
放置プレーの末、見るも無残な状況になって、
当院に再来院される方は決して少なくなかった。
そんな、こんなで、当院は一時は歯周病の治療は
保存療法をメインにしていた。
歯周病の抗菌療法や、スーパーペリオウォーターの
機材も、岡山県下では先駆けて導入した。
しかし、数年前から、世界の歯周病の治療の動向は
また劇的に変化して行き、除去療法から再生療法へと
180度流れは変化した。
その再生療法の主役が、エムドゲインとGTR法である。
http://www.sisounourou.com/cat-2/reuaia.html
双方ともエビデンスが確立された世界的な
歯周外科の再生療法だ。
今日のオペの中の1つは、その歯周外科の再生療法
エムドゲイン法だった。
エムドゲインは、日本の厚生労働省の承認は得ているのだが
まだ保険では認めれていない治療法である。
そのために、エムドゲインを用いたオペは
保険適応外、自費の治療になる。
当院では、GTR法もエムドゲイン法も
自費の料金は同じ1回52500円をチャージしている。
自費で5万円以上の保険外の金額をお支払いになるのだから
患者さんは過度に治療効果を期待される。
今回のオペで使用したエムドゲインの材料代約2万5千円
マイクロサージェリー用の使い捨てメス2本で約5千円
縫合糸など、オペに関する材料費だけで3万円強の出費!
それでスタッフと共に1時間以上のオペを行うと
計算上利益は、ほとんど出無い!
私が飲食店の経営者なら、材料費だけで、
メニューの価格の60%以上を使っているのなら、
明らかに私は経営者失格である。