スリランカの古都「キャンディ」へは
私が滞在したＡＹＵ　ＰＩＹＡＳＡから
車で４０分の距離！

キャンディで一番有名な観光地は
ブッダの歯を保管している仏歯寺だ。

キャンディは、スリランカの最後の王朝があった
都市であるが、歴代の王朝の最大の仕事が
このブッダの歯を敵（インド？）から守ることだった。

国民の大多数が仏教徒のスリランカの人たちは
もちろん私たち日本人より信仰深い！

前日、仏歯寺を参拝したと言った私に
Ｓさんは「その恰好じゃ無理！」と言った。

私は短パンをはいていたのだ。

私の家庭も、一応仏教の家庭！
ブッダの歯が祭られているなら
仏教徒の歯科医師の私は何としても
お参りしないといけない！

そう強く思った私は翌日にリベンジとして
長ズボンで出直すことになった。

仏歯寺は翌日から１０日間に渡って開催される
パレードのような多規模なお祭りの準備に追われていた。

キャンディの街は、スリランカ全土から多くの警察官が集められて
厳重な警備の準備に入っていた。

スリランカの警察官は緑と茶色の混ざった色の
制服を皆が着用していた。

仏歯寺の入り口は、厳重な警備で、
一番最初の入り口には、鞄を預ける小屋があり、
次の入り口には、空港の入り口のような
金属探知機のゲートがあった。

鞄を預ける小屋の前には警察官と同じ色の
緑と茶色の混ざった服装をまとった
２名の若者が立っていた。

外国人の私の姿を見ると
「３時半に向こうのゲートがしまるので、こちらから
入って下さい！」と親切に説明をしてくれた。

優しい人がいるものだ！と思った私と共に、その警備の人は、
私と一緒にゲートをくぐって、お寺の中に入ってきた。

「こちらに来て下さい！このゲートは３時半に閉まるので
注意して下さい！」

「わかりました！どうもありがとうございました！」
とお礼を言う私に
「私はこの仏歯寺のガードマンです。政府から雇われています！
あなたはどこから来たのですか？」と英語で話しかけてきた。

「私は日本から来ています！」と言うと
私と共に中にドンドンと進んでゆく！

どうもおかしい？と思った私は
「ここで結構です、ここから先は自分で参ります！」と言うと
「私はこの仏歯寺のガードマンですから、何も心配いりません。」
と言う。

まあ横に着いて来るものは無下に追いやる訳にはいかない！
「何せ、このお寺のガードマンだから！」と思った私が浅はかだった。

「こちらが順路です！」と案内した先で
とうとう観光案内のような話が始まった。

「このお寺は。。。。。。。！」

怪しい！！

「どうもここで本当に結構です。私のスリランカの友人が
車で迎えに来るのでここで失礼します！」と立ち止まって
ピシャリと彼にそう話した。

その瞬間、ガードマンの態度が激変した。

「わかりました！それでは私が今まであなたに対して
行ったサービスに対する謝礼を支払って下さい！」

「出た！インドやアジアではよくある
勝手に格好案内をして法外なガイド料をせびるパターンだ！」

この手の輩には、無視を決め込む限る！

私はいきなり韓国語を話しだす訳のわからない
韓国人になった。

「アンニョンハセヨ！コピハナチュセヨ！！」

変な韓国人に恐れをなした偽ガードマンは私の
そばをしぶしぶと離れて行った。

仏歯寺の中には多くの人が
地べたに座ってお祈りを捧げていた。

両手を合わせる私を見たお寺の人が私に聞いた？

「ブッディスト？（あなたは仏教の信者か？）」
「イエス！」

そう答えた私をそのお寺の人は、留め金を上げて
中に通してくれた。

まずい！また偽お寺の人じゃないだろうな？
後から法外なお布施を払え何て言わないだろうな？？

私は身構えた。

奥まで通してくれたその人は
「これが日本の仏像だ！」そう言って
奥に鎮座していた日本の仏像まで案内してくれた。

その上に「こうやって花弁をお供えするんだ！」
と言ってお参りの仕方まで教えてくれた。

私は先ほどの偽ガードマンはすっかり忘れて、
スリランカ人の優しさに触れるのだった。

岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。