先日の広島ＳＪＣＤの
相互実習で自分の
歯の写真撮影をお互いに行った。

目の前のスクリーンに大きく映しだされた
私の決してキレイでは無い歯の写真！！

大きなため息とともに、自分の歯に対する
コンプレックスを強く感じる。

「歯の治療は、詰めたら終わり、
被せたら、それでもう大丈夫！」
そう簡単に歯の治療を考えている方が多い。

他の医科の治療に比べて、歯科の治療は
どうも患者さんから軽く思われていたり
優先順位が低く思われているように感じる。

今までは、そんなブリキ屋みたいな、
大工みたいな歯医者がほとんどだったので
そう思われても仕方が無いのか？

例えば、腎臓に病気が見つかったり
脳に病気が見つかった場合、恐らく
ほとんどの人は、凄く心配して仕事を
休んでまでも治療に専念すると思う。

我慢できなくなるまで放置しようとは
ほとんどの方は思わないと思う。

それは、歯科の病気が、ほとんどの場合
命に直結しないことや、歯科の治療自体が
嫌がられたり、嫌われていることも
多いに関与していると思う。

先日のテレビのある番組では
日本の歯科の治療費が安いので
日本人は自分の歯を大切にしないと
コメントされていた。

そう言った歯科が軽く思われている半面、
歯の事で悩まれている人や困っている人は
本当に多い。

人間が歯を失う原因は、虫歯と歯周病だ。

歯を失う年齢は、主に５０代から始まり６０代で加速する。

６０代から一気に入れ歯人口が増加するのだ。

日本の高度成長期を、長時間労働で支えてきて
やっと定年を迎えたＡさん。

Ａさん達の猛烈な仕事ぶりが
今の日本の繁栄を作ってきた。

定年退職を迎えたＡさんは、今までの
猛烈サラリーマン時代と違って
時間にもお金にも、ある程度余裕が出来た。

これからは今まで苦労を掛けてきた妻と二人で
旅行や、美味しいものを存分に楽しみたい！！

しかし、そんなＡさんには、既に健康な
歯が少なく、歯の健康状態は、充分に
食事を楽しめるレベルでは決してなかった。

そんな苦悩を歯科医院で私たちに話される方も多い。

「指輪も、宝石も、洋服も、私はいりません。
私は健康な歯が欲しいだけです！！」

そう言って涙を流される方もいらっしゃる。

私たち、歯科医師の仕事は、診療室に
来られる方に、歯科の治療をするだけでは無い。

歯の悩みを持つ方を一人でも少なくするように
もっと私たちに出来る行動があるのではないか？

自分の決してキレイでは無い歯の写真を
眺めながら、私に出来ることは何かと
自問自答する。

私にできること！私にできること！！

岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。