変化への対応
6月に入り学校での
歯科検診の紙を持った
子供さんが多く来院する季節!
数年ぶりに来院した子供さんの
成長ぶりには驚きを隠しえない。
何を食べると、そんなにすっと背が伸びるの?
何を食べると、そんなに足が長くなるの??
今から私が同じものを食べてもダメ?
6月15日で、近所のある本屋さんが
閉店すると聞いて、私たちは驚いた。
その本屋さんには、長い間、当院の待合室に
置いてある本や雑誌を、当院まで届けてもらっていた。
長い間、お世話になったH書店と
私との付き合いは長い!
H書店は昔、昔、魚見山の麓の大安寺にお店があった。
私が中学生の時の通学路に面していたので
私は長い間、本当にこのH書店にお世話になっていた。
西口から今の西警察署に通じる大きな道が開通して
人や車の流れは一変して、H書店も、お店を移転して
この新しい幹線沿いに店を構えた。
私は、それでも近所でもあったH書店に通い続けていた。
そして、時代の流れと共に、次々に岡山にも
大型書店が出来て行って、私がH書店に行く回数は
激減していった。
最近では、ワンクリックで買えて便利だからと
私は書籍のほとんどを「アマゾン」から購入していて
たまに行く書店は「丸善」と「紀伊国屋」に限定されていった。
ほとんど行かないH書店のHさんはそれでも
当院に毎週のように本や雑誌を届けてくれていた。
先日のアイパッドの発売と共に
今後はリアルの書籍も多くが電子ブックに
変わると言われている。
そんな時代のH書店の閉店は、ある意味で
一つの時代が終わったことを感じると共に、
時代の急激な変化をひしひしと
体で感じることでもあった。
「地方の小さな書店が生き残る術はあるのだろうか?」
生き残りをかけて厳しいのは書店だけでは無い。
居酒屋もそうだ!
最近、若者のアルコール離れと、不景気が影響して、
数年後の居酒屋の売り上げ予想は、大きく減少すると
日経レストランに書かれていた。
私が大好きな「ワタミ」が介護事業や農業事業に
手を伸ばすのは、今後の居酒屋の将来を見据えたうえでの
方向転換だと思っている。
日本タバコ産業、JTの今の大きな売り上げは
食品の販売でもある。
市場は急激に変化している。
その急激な変化に取り残されたものは
恐竜と同じ運命を辿る。
唯一、生き残ることが出来るのは
変化し続けた者だけである。
先日のNHKの朝のニュースで
「歯科医院不況」が大きく取り上げられていた。
私たち、零細企業の地方の歯科医院が
これから激動の時代に生き残る道は何か?
需要があるから、供給がある。
ニーズがあるから、患者さまは、わざわざ
時間とお金を投資して、歯科医院に来院される。
私たち歯科医院が行き残るヒントは
居酒屋や、地方の小さな書店にあると
私は信じている。