空気を読む力、時間を読む力
私が校医をしている
幼稚園の歯科検診の日。
虫歯か確実に減少しているも
歯並びが悪い子供は増加している。
10年後の日本の歯科の
需要と供給は大幅に変化する。
当院は完全予約制であるので、患者さまは
予約をお取りになり、その時間にお越しになる。
予約は「約束」なので、当院としても
患者さまをお待たせしないような配慮は行っている。
しかし、人間が行うことなので
前の方の治療が延びてしまって
患者さまをお待たせすることもある。
その逆に、患者さまも皆さんお忙しいので
治療の予約の時間に遅れられることもある。
ほとんどの方が、遅れる時には
事前に電話連絡を入れてもらっている。
もし遅刻される場合は、事前の段取りと準備の面で
事前の電話連絡はとても助かる。
遅刻される場合、直前でも電話連絡してもらう時には
2つのパターンがある。
1つは、恐らく几帳面な方だろうと思われるが、
電話で「10分遅刻します!」と言われたものの、
5分も経たない内に、すぐに来院される方。
15分遅れますと言われて10分後には来院される方!
2つ目のパターンは、その逆で「15分遅れます」
と言われて、実際は30分後に来院される方!!
たぶん、遅刻することは医院に迷惑をかけるので
少しでも早く行きたいと言う気持ちから
短めの時間の遅刻を宣告されるのだと思う。
実はこの私は、恥ずかしいことに後者のパターンだ。
私は、時間はお金よりもっと大切なものと思っているので
時間管理は気を付けていると言うか?
ギチギチに予定を組み込むことが多い。
今日なども、トラブルや予測出来ない事態を考慮して
余裕のある計画を立てればいいのでが
時間が勿体ないと、いつもギリギリのスケジュールで
勝負をしている。
この性格が災いして、今まで何度の
失敗を繰り返したことか?
木曜日の今日、学校歯科検診、衛生士学校の授業、
院内に戻り治療計画の説明、友人数名と戦略会議、
リフォームの打ち合わせ、大学でのインプラントセミナー
顧問税理士の先生との会議等、分刻みのスケジュールを決めた。
全てが予定通り、順調に進んでいたのだが
大学のインプラントセミナーの質疑応答が白熱して
終了が予定の時間より、15分も延びた。
大学から当院まで、夜の時間でも車を飛ばして
15分はかかる。
私は大学からの帰り道、約束の時間の午後8時に
医院に戻れないことを車の中の時計で知り、
路肩に車を止めて、妻に遅れることを告げる電話をした。
「ごめん、今、島田の地下道を超えたところなので
後3分、いや5分遅れる!」
私の車の時計は7時58分を指していた。
「島田の地下道?そこからなら7分はかかるよ!」
妻はそう言った。
。。。。。。
。。。。。
ーーーーーーーー
私が大急ぎで医院に戻り、時計を見ると
8時5分を指していた。
時間が読まない男と、時間が読める女
私のいい加減な性格は変わらない!!