日曜日の朝、何とか早朝に目覚める。
体調はそんなに悪くはない！

しかし問題は二日酔いではなくて、
この肩こりだ。

今日は歯科医師の仲間と共に
自転車で１００キロを走ろうと
言う企画が合って、私は
そのメンバーの中で最年長者だった。

朝の６時集合のところ、５時５７分！
わずか３分前に電話でキャンセルを伝える。

申し訳ない思いと共に、足手まといに
ならずに済んだ安ど感を感じる。

肩こりがひどいので、自宅で休んでいればいいのに
貧乏性の私は、日曜日にじっとしてはいられない。

急きょ大阪に移動して、金曜日から開催されていた
日本口腔インプラント学会に参加することにした。

新幹線も、学会会場でも、座っていればそれで良い！
肩こりがひどくても何とかなるはずだ。
念のために、梅田駅周辺のマッサージのお店を調べて
プリントアウトして持参した。

グランキューブ大阪に行くために
新大阪から地下鉄の御堂筋線で移動するか？
大阪まで移動して、環状線で福島まで移動するか？
迷った挙句、大阪駅で出発する直前の環状線に
乗り込むと、どうも様子がおかしい。

私が飛び乗った電車は急行で、次の福島には止まらないらしいようだ。

降ろしてくれ！と叫んでも電車は止まらない！！

遠くに会場のグランキューブが見える中、どんどんと
電車は大阪から離れてゆく。

一つ目の駅で降りて、反対の乗り場に急ぐ。
福島駅から徒歩１０分とプログラムに書かれていたが
運動不足解消のため歩くことを決断！

この１０分が意外に遠い！！

朝一番乗りで会場入りする予定が意外に時間を
取られていて、悲しいことにランチョンセミナーの
整理券は私が行った時には既に完売となっていた。

今、日本の歯科ではインプラントバブルと呼ばれていて
「インプラント治療」がある意味で必要以上に
クローズアップされている。

この日本口腔インプラント学会は会員数が今では１万名を超える。

日本の歯科医師数は大学の先生等を含めて１０万人しかいない！
日本の歯科医師の１０名に１名が入っている学会なんて
他にはありえない！！

会場は凄い熱気に包まれていた。

岡山の顔見知りの先生も多く参加されていて、
皆、プログラムを片手に、自分の聞きたい発表の
ために足早に会場を移動していた。

その中で驚くと共に、うれしく思ったことが
岡山大学歯学部同窓生の活躍である。

大学の先生だけでなくて開業されている同窓生も
数名がしっかりとした素晴らしい発表をされていた。

学会は聞く場所ではなくて発表する場所である！

多くの先生の頑張りを肌で感じた。

私はと言えば、会場で多くの先生から声をかけられて
学会は聞く場所でなくて、世間話をする場所に変わっていた。

私が今回の学会で一番の収穫と思ったことは
インプラント表面のチタンに紫外線照射することで
骨との結合が強くなることであろう。

あるＵＣＬＡの準教授の先生が発表された論文は
ＵＣＬＡの論文オブザイヤーに選ばれて
イギリスの大きな医学誌にも取り上げられた。

世界的な発表と言われた、その開発者と研究者が
日本人である事実にうれしくなった。

年内には市販化されると言われていて
数ヵ月後には、今までより、短時間で小さな
インプラントで大きな力を負担させることが
可能になるはずだ。

日焼けサロンのマシンのような紫外線照射機が
発売されるのだろうか？

しかし、これで世界のインプラントの潮流は
大きく変わるはずだ！！

この機械が当院に入る前に
この素晴らしい発表に敬意を表して
私自身が日焼けサロンで日焼けをしてみたい！！

岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。