最近、経済紙の特集に、農業に関するものが多い。

週間ダイヤモンドの最新号も、「成功する農業入門」だ！

私の友人の歯科医師も、農業に目ざめたものさえいる。

名誉教授の某先生も、定年後は近所に畑を借りて
野菜作りに精を出していると言われた。

日本は食料のほとんどを輸入に頼っている、
世界の人口はこれから爆発的に増える！
食料は今後は大幅に増えない！
そのため食糧インフレが起こるのは間違いない昨今、
日本でも仕事として、農業を新たに
捉える人がいることは喜ばしいことだ！

私たちは、例え車に乗らなくても、かっこいいスーツを着なくても
住む場所は借家でも、生きては行けるが、食べ物が無いと
生きて行けない！！

食料を自分で調達すること！
農業は素晴らしい職業だと思う！！

最近、出産された歌手のヒトミさんも
カンボジアで農業に関する並々ならぬ関心を話していて
ワタミのワタミファームを訪問したいと話していた。

農業！
農業！！

実は私が育った家庭は、兼業農家だった！

父は、当時、新聞社に勤務しているサラリーマン！
母は、天満屋で婦人服の販売をしていた。

二人の収入で、私は歯学部の６年にも及ぶ大学に
進学させてもらった！

農業！
農業！！

今でも鮮明に覚えている
私が小学校の社会授業でのヒトコマ！

「この中で、兼業農家の人、手を挙げて！」

いなかの大野小学校の４０年近く前ですら、
兼業農家に手を挙げたのは、私を含めて
４，５名しかいなかった。

その当時、兼業農家の家庭の私は、
「百姓！百姓！！」とクラスメートから
バカにされた。

士農工商と社会で習った私たちだが、
農業は一番馬鹿にされていて、当時は蔑まれていた。

父も母も自分たちの仕事を持っていながら、農繁期には
近所の人たちの助けを借りながらも、野菜はもちろん、
お米を我が家では作っていた。

さやえんどうが採れる時期は、
朝から晩まで、さやえんどうの筋取りをして、
朝から晩まで、さやえんどうを食べた。

田植えの時期、田んぼに水を入れるエンジン？に
スイッチを入れるのに昔は、紐を巻いて回して、
エンジンをかけていた。

ある時に父親から、紐を巻いてみろと言われた
小学生の私は途中で怖くなって紐を離してしまい、
その紐がエンジンに巻きついて
大切なエンジンを壊してしまったことがある。

その時に烈火の如く叱られた私は、
段々と農業が嫌いになっていった。

忙しさにかまけて、自分の家の農業も
ほとんど手伝わなくなっていった。

しかし、父親が高齢になるに従って、
先祖代々残された当家の田んぼは、
私が米作りをしないといけないと思っていた。

数年前に父が病気で倒れた時は、当家の田んぼの管理は
これからは本当に私の出番だと私は腹を括った。

歯科医師、兼、お百姓！それも悪くない！
日曜は、田んぼや畑で汗と土に塗れたい。

しかし、父が倒れた時、既に当家の田んぼは
ほとんど埋め立てられて、今の歯科医院や、
スタッフの駐車場に変化していた。

私が、百姓に目覚めた時は、
既に当家の田んぼは全く無くなっていた！！

今でも、時々母がキッチンに届けてくれる
形の悪い茄子やトマト等の野菜！

この野菜に、すごい哀愁を

感じる私だった！！

岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。