日本口腔インプラント学会総会 ザイゴマインプラント
インプラント学会の内容は様々であり
会員発表、ポスター発表、シンポジウム
業者さんの協賛によるランチョンセミナー
今回の3日間の日程の最後のシンポジウムの
テーマは「ザイゴマインプラント」だった。
インプラント学会でザイゴマインプラントの
テーマでシンポジウムが組まれるとは?
私は感慨深さを感じた。
ザイゴマインプラントのルーツは古く
ブローネマルク先生がかなり前に最初の
ザイゴマインプラントを行っている。
今ではオールオンフォーを頑張っている歯科医院で
上顎の骨が極端に無い場合のケースに
用いられることが多く、当院でも積極的に行っているが、
残念ながらトラブルも多く報告されている。
「インプラント学会でザイゴマインプラント?」
私と同じように感じた歯科医師の先生は多かったようで
多くの参加者の先生が帰路に付こうとされている中、
ザイゴマインプラントシンポジウムは始まった。
座長にはマロークリニックのA先生等
発表者には同じくマロークリニックのB先生が
いらっしゃった。
シンポジウムの結論は
私たちが予想していた通りになった。
安易なザイゴマインプラントの氾濫は
国民の健康に害を及ぼす可能性が高い
ザイゴマインプラントを安易なセミナーで受けて、
そのまま患者さんに施して患者さんを不幸にしないように
そんな結論だった。
会場となった第2会場には
私と並んで数名のザイゴマインプラントに
力を入れている歯科医師の姿があった。
私以外は皆凄く若い
挨拶されて名刺を頂くと
私の言葉は同じだ!
「あの〇〇先生の息子さんですか?
お父様には昔からお世話になっています!」
私の子供世代、30台前半から後半の私より
30歳も若い先生がたが並んでいた。
「お父様は今回は参加されていますか?」
「いや今回は参加していません!」
大器晩成でまだまだ若手と思っていた私だが
世間では事業を引退して継承する年齢に
なっているようだった。
