ローマからプーリア州のバーリへ!
ローマからバーリまではわずか1時間のフライトだ。
岡山から出発してバーリまで33時間が経過していた。
バーリの空港で予約していたハーツのレンタカーの
ピックアップの手続きをする。
担当してくれた方が、日本はとても美しい国で
日本人もとても優しい、と日本のパスポートを渡すと
身振り手振りで絶賛してくれて、嬉しく感じる反面
日本人として、このバーリでプーリアで恥ずかしいと思われる
行動は絶対取らないようにと胸に誓う。
ここで嫌なことが現実になった。
バーリはプーリア州では最大の街であるのだが
ハーツの予約時にオートマの車が見つからなく
仕方なくミッションの車を予約していた。
担当者が1日10ユーロ追加するともっと大きくて
パワフルな車に変更できますと言われたので
淡い期待を抱いて、車を受け取りに行くと
そこにはFIATの黒のかっこいい車があったのだ
中を見るとやはりミッションだった。
私は42年前、18歳で教習所で運転免許を取り、
1回だけミッションの車に乗ったことはあるのだが
その後はオートマ車しか乗っていなかった。
ミッションは大丈夫だろうか?坂道発進はできるだろうか?
今回のイタリアの訪問の最大の目的はバーリ近郊で
歯科医院を経営するイタリアの新進気鋭の歯科医師の
先生と打ち合わせをすることだった。
ヨーロッパではイタリアの歯科医師の先生は世界的に
スター歯科医師や、有名な先生が多くいらして
その先生は日本では、まだそこまで有名ではないが
30代後半?40代前半か?若くして
オールオンフォーをバンバンとこなしザイゴマインプラントまで
手がけられる。
インプラントの症例が有名ではあるが
診療室ではマイクロスコープを使った歯の根管治療にも
力を入れていると見せて貰った。
その日もローマで開催されたイタリア人の歯科医師向けの
コースの講師を終えて、バーリに戻られたばかりだった。
コーディネーターの日本人女性の方も
イタリア人歯医者のこんなエピソードを聞かせて貰った。
その方はイタリア在住であるのだが、奥歯があるとき
1本取れてしまった。しっかりとした治療は日本に
帰国したときに受けようと思い、イタリアの歯科医院で
応急処置で仮の歯を作ってもらった。
後日、日本の歯科医院で診察を受けたときに
日本の歯科医師の先生が驚愕されたと聞いた。
その奥歯の仮歯は形も色もデザインも凄く美しくて
仮歯には全く見えなかったらしい。
「この仮歯頂いても良いでしょうか?」とまで言われたらしい。