「お口ポカン」、別名口唇閉鎖不全症は、口を閉じることが困難で、通常、口が開いた状態でいることを指します。この状態は、筋肉のコントロールが不十分であったり、口腔周囲の筋肉の発達が不均衡であることに起因する場合があります。また、長期間の口呼吸、あるいは顎や歯の異常な成長が原因で起こることもあります。

歯科治療によるアプローチ

1. 診断と評価: 最初のステップは、患者の口腔内を詳細に診察し、必要に応じてX線検査を行うことで、顎の骨格、歯並び、そして筋肉の状態を評価することです。これにより、口唇閉鎖不全症の原因を正確に特定できます。

2. 矯正治療: 顎の成長異常や歯並びが原因である場合、矯正治療が推奨されることがあります。これにより、歯と顎のアライメントが改善され、口唇閉鎖を容易にすることが期待できます。

3. マイオフンクショナルセラピー: 口唇、顎、舌の筋肉を訓練し、正しい位置での筋肉の使い方を教えることで、口唇閉鎖を促進します。これは特に、筋肉の不均衡が原因である場合に有効です。

4. 呼吸リハビリテーション: 口呼吸の習慣がある場合、鼻呼吸への切り替えを促すトレーニングが推奨されます。これは全身の健康にも良い影響を及ぼします。

5. 定期的なフォローアップ: 治療計画には、定期的なフォローアップが含まれており、進行状況を評価し、必要に応じて治療計画を調整します。

まとめ

口唇閉鎖不全症は、さまざまな原因によって引き起こされる可能性がありますが、適切な診断と治療によって改善することができます。なかの歯科・矯正歯科クリニックでは、患者さま一人ひとりの状態に合わせたパーソナライズされた治療計画を提供し、お口の健康と機能の向上を目指します。お口ポカンの悩みを抱えている方は、ぜひ専門家の診断を受けてみてください。

岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。