そしてローマその1
バンコクからはスイスエアーでのチューリッヒ行き、
その後乗り換えてからローマまでがまた長かった。
それも最終目的地はローマでなく、バーリであった。
バンコクの空港で、ジャケットや長袖の羽織物を
スーツケースにすべて入れてしまう失態を私は犯してしまった。
バンコクが暑すぎて私は半そでのTシャツ1枚で機内に入った。
バンコクからチューリッヒまでは12時間のフライト
スイスエアーで日本語の映画を選択すると20本も出てくる。
食事はあまり美味しくなくて、客室乗務員の方の
年齢は高く、サービスはそこまで優れて無くても
チケットの安さと機内映画の充実ぶりはありがたい。
2時間の映画を6本見るとチューリッヒに到着する計画だったが
機内で私はだんだんと体調を崩していった。
喉が痛く咳が止まらない、その上に鼻水がドンドンとで出てくる。
そして機内は凄く寒い。
妻が携帯していたロキソニンとアレルギーの薬で急場をしのぐ。
今回はほぼ最後まで私の体調不良は続いた。
チューリッヒ経由で私と妻はローマ空港に現地時間の夜11時過ぎに
やっと到着した。私たちは岡山を金曜日の7時前に出発して
羽田、バンコク、チューリッヒ、そして、やっとやっとローマ空港に到着した。
岡山を出発して26時間を過ぎていた。
「もう私たちは若くないんだから、日本からヨーロッパの直行便は
取れなかったの?」長旅と私の体調不良から既に疲れのピークに達して
焦燥しきっていた妻が私にそうつぶやいた。
ゴールデンウイークでチケットがすごく高く、格安のチケットを求めるために
私がわざわざバンコク経由にしたことは妻には内緒だった、