オールオン4治療：20代半ば 若い患者さんの場合

こんにちは。今日は、特に印象的だった治療のケースについてお話したいと思います。若い患者さんの歯を19本抜歯し、その上でオールオン4のオペを行った経験をもとに、この治療法の意義や注意点を深堀りしていきます。

1. オールオン4とは？

オールオン4とは、インプラント治療の一形態で、特に全ての歯がない場合や大部分の歯が失われてしまった場合に適用される治療法です。4本のインプラントを上下の顎にそれぞれ埋入し、その上に固定式の義歯を取り付ける方法です。

2. 若い患者との出会い

患者さんは20代半ば。歯のトラブルにより、多くの歯を失ってしまっていました。一般的に、若年層での多数の歯の喪失は少ないため、彼の状況は非常に特殊でした。

3. 抜歯の決断

19本もの歯を抜歯する決断は容易ではありません。しかし、進行している歯周病や虫歯の状態を考慮し、今後の生活の質や健康を守るための最善策として、この決断を下しました。

4. オールオン4の選択

若い患者さんの場合、将来的な生活の質や、食事の際の機能、そして見た目の美しさを考慮すると、オールオン4は最適な選択でした。持続的な固定力と、自然な見た目が期待できます。

5. オペの流れ

当日のオペでは、まず抜歯を行いました。その後、インプラントの埋入位置を決定。正確な位置にインプラントを埋入した後、仮の義歯を取り付けました。これにより、患者さんはオペ直後から柔らかい食事限定にはなりますが、食事を取ることができました。

6. 若い患者の場合の注意点

若い患者さんの場合、骨の成長や代謝が活発であるため、インプラントの経過観察や定期的なメンテナンスが非常に重要です。また、生活習慣や口腔内のケアにも気を付ける必要があります。

7. 今後の展望

オールオン4の治療後、患者さんは日常生活に戻りました。しかし、定期的な歯科診療は欠かせません。今後の生活の質を高めるため、適切なアフターケアや継続的な口腔ケアが必要です。

終わりに、このようなケースは少ないですが、歯の健康は年齢に関係なく、誰にでも影響します。オールオン4は、多くの歯を失った方々にとって、新しい生活の質を取り戻す手段として有効です。しかし、定期的なケアや、日常生活の中での注意が必要です。歯の健康を守るために、日々のケアを怠らないようにしましょう。

以上、「今日、若い患者さんの歯を19本抜歯して、オールオン4のオペを行いました」というテーマでのコラムをお届けしました。何かご質問や不明点があれば、気軽にお問い合わせください。

岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。