「話づらい入れ歯」から解放されたい方への答え
オールオン4という選択肢
こんにちは。
岡山市北区にある、なかの歯科クリニック
院長の中野です。
「入れ歯がカタカタ動いて、
話している途中で気になってしまう」
「サ行やタ行が言いにくくて、
電話や集会がおっくうになった」
「食事中に外れないか心配で、
外食を避けるようになった」
診療室で
こうしたお悩みを伺うことは
決して少なくありません。
入れ歯は多くの方を支えてきた治療です。
でも、「しゃべりづらさ」や「ずれる不安」は
歯を失った方の大きなストレスのひとつです。
この記事では、
そのお悩みに対する選択肢のひとつとして
「オールオン4」をできるだけ分かりやすくお伝えします。
なぜ入れ歯だとしゃべりづらいのか
入れ歯は、歯ぐきの粘膜の上にのせて使う装置です。
固定されているわけではないため、
舌や頬を動かすたびに、わずかにずれることがあります。
特に上の入れ歯は、
安定させるために上あごの天井(口蓋)を
広く覆う形になりがちです。
すると、舌が触れる場所に厚みができ、
空気の通り道も変わるため、
発音がしにくくなる方がいらっしゃいます。
また、話しているうちに無意識に舌で入れ歯を押さえたり、
「外れないかな」と気を張ったりして、
一日の終わりにぐったり疲れてしまう方もいます。
しゃべりづらさは、
口の中の問題だけでなく、
気持ちの負担にもつながっているのです。
オールオン4とは
オールオン4は、
あごの骨に4本のインプラント(人工の歯根)を埋め込み、
その上に連結した人工の歯をしっかり固定する治療法です。
「4本の土台で、歯並び全体を支える」
ことから、この名前がついています。
取り外す入れ歯と違い、歯ぐきではなく、
骨に支えられた土台に固定されます。
そのため、ぐらつきが少なく、
安定した噛み心地が期待できます。
また、症例によっては、
上あごの天井を覆わない設計にできることもあり、
舌が自由に動かしやすくなる方もいらっしゃいます。
「自分の歯が戻ってきたようだ」
と表現される方がいるのは、
こうした「固定されている安心感」
が大きいのだと思います。
患者さんから聞く変化
もちろん感じ方には個人差がありますが、
治療後にこんなお声をいただくことがあります。
- 人と話すときに、口元を気にしなくなった
- 食事の時間が楽しみになった
- 笑うときに、入れ歯のずれを心配しなくなった
多くの方が口にされるのは、
「何かが劇的に変わった」というより、
「気にしなくてよくなった」という感覚です。
毎日の小さな我慢が減ることは、
暮らしの質に大きく関わるのだと感じています。
知っておいていただきたいこと
良い面だけでなく、
事前に知っておいてほしいこともお伝えします。
外科手術が必要です。
局所麻酔などで行いますが、
腫れや痛みが出ることがあります。
骨の状態によっては難しい場合があります。
CT検査で、骨の量や質を確認してから判断します。
全身の状態や生活習慣も関係します。
糖尿病や喫煙などは、
治療の経過に影響することがあります。
保険適用外の自費診療です。
費用は決して小さくありませんので、
納得いくまで確認していただきたいと思います。
治療後のメンテナンスが欠かせません。
定期的なチェックと清掃を続けることが、
長持ちの鍵になります。
慣れるまでに時間がかかることもあります。
発音や噛み心地に、
最初は、違和感を覚える方もいます。
これらを踏まえたうえで、
「自分には合っていそうだ」と思える方に、
選択肢として検討していただければ十分です。
迷っている段階で、相談して大丈夫です
「まだ決めたわけではないけれど、
話だけ聞いてみたい」
「自分の骨の状態で可能なのか知りたい」
「入れ歯のままの方が良いのか
正直に聞きたい」
そんな段階でのご相談を
私たちは歓迎しています。
診査をした結果、
今の入れ歯の調整や作り替えのほうが適している、
とお伝えすることもあります。
無理におすすめすることはありません。
大切なのは、「どの治療が正解か」ではなく、
「あなたが毎日をどう過ごしたいか」です。
人前で自然に話したい、
好きなものを気兼ねなく食べたい、
そのご希望を一緒に整理するところから始めましょう。
しゃべりづらさを
「年齢のせい」
「入れ歯だから仕方ない」
と我慢してこられた方にこそ
一度、選択肢を知っていただきたいと思っています。
ご質問だけでも、