総入れ歯の治療の進め方: 歯科医師のアドバイス

皆様、こんにちは。今日は「総入れ歯」に関する治療の進め方について詳しく解説します。総入れ歯は、自分の歯がなくなってしまった方々にとって、食事や会話、日常生活の質を向上させるための重要な治療です。しかし、総入れ歯の治療には多くの工程と注意点があります。ここで、そのステップごとのポイントを深掘りしていきましょう。

1. 初診とカウンセリング

治療の第一歩は、まず患者様の口腔内の健康状態や残っている歯の状態を診察します。ここで重要なのは、患者様の希望や悩みをしっかりと聞き取ること。これが後の治療計画の基盤となります。

2. 治療計画の策定

初診の情報を基に、どのような総入れ歯が適しているのか、また、残っている歯の抜歯が必要かどうかなど、詳しい治療計画を策定します。

3. 歯の抜歯

治療計画に従い、不要な歯の抜歯を進めます。抜歯後のケアも非常に重要。適切なアフターケアで、後の総入れ歯のフィット感を高める土台を作ります。全ての歯が無い場合は、この事前の抜歯は不要です。

4. 型取り、咬み合わせの取り方

総入れ歯は、自分の歯の形や咬み合わせに合わせて作られます。ここでの精度が、後の快適さに直結します。そのため、何回かかかる場合もあります。

5. 総入れ歯の製作

専門の技工士と連携して、患者様一人一人に合った総入れ歯を製作します。ここでは、色や形、大きさなど、細部にわたる調整が行われます。

6. 試適

製作した総入れ歯を実際に口に入れてみるステップ。ここでの調整が総入れ歯の完成度を大きく左右します。

7. 総入れ歯の完成と装着

細かな調整を経て、ついに総入れ歯が完成。装着して、日常生活に戻ることができます。

8. アフターケア

装着後の適応期間やメンテナンス、定期的な調整が必要です。総入れ歯は生活の一部として、常に最適な状態を保つためのサポートが欠かせません。

総入れ歯の治療は、一見シンプルに思えますが、多くの工程と専門的な知識が求められる治療です。私たち歯科医師としては、患者様が快適に日常生活を送ることができるよう、最善の治療を提供したいと考えています。

今回のコラムで、総入れ歯の治療の流れやその重要性について理解していただけたら幸いです。何か疑問や悩みがあれば、気軽に歯科医院にご相談ください。皆様の笑顔と健康をサポートするため、私たちは日々努力しています。

岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。