オールオン4と総入れ歯の違いを徹底比較
あなたに合う治療はどっち?
「歯をすべて失ってしまったけれど、これからどんな治療を選べばいいのだろう」
そんな悩みを抱える方に向けて、今回はオールオン4(All-on-4)と総入れ歯という、代表的な2つの治療法を徹底比較します。それぞれのメリット・デメリットを知り、ご自身のライフスタイルに合った選択をするための参考にしてください。
オールオン4とは?
オールオン4とは、上下それぞれ4〜6本のインプラントを顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯列(ブリッジ)を固定する治療法です。1本ずつ歯を植える通常のインプラント治療とは異なり、少ない本数で全体を支えられるのが特徴です。
総入れ歯とは?
総入れ歯は、歯ぐきの上に取り外し可能な人工の歯列を乗せる、昔からある治療法です。吸着力や粘膜への適合によって安定させる仕組みで、手術を伴わずに作製できます。
比較①:噛む力と食事のしやすさについて
オールオン4は、天然歯に近い噛む力を取り戻せるのが大きな強みです。骨にしっかり固定されているため、硬いお肉や生野菜なども気にせず食べられる方が多くいらっしゃいます。
一方、総入れ歯は歯ぐきの上に乗せているだけのため、噛む力は天然歯の1/3〜1/5程度まで低下すると言われています。硬い食べ物が噛みにくい、食事中にずれてしまうといった声もよく聞かれます。
比較②:見た目や話しやすさについて
オールオン4は歯列がしっかり固定されるため、発音がクリアで、笑ったときの見た目も自然です。
総入れ歯は入れ歯特有の厚みが口の中にあるため、発音がこもりやすく、装着直後は違和感を覚える方も少なくありません。また、ずれや外れへの不安から、人前で話すことに抵抗を感じるケースもあります。
比較③:治療期間と体への負担について
ここは、総入れ歯にメリットがある部分です。総入れ歯は外科手術が不要で、比較的短期間で作製できます。体力的な負担が少ないため、手術に不安がある方には安心材料になります。
一方、オールオン4は、顎の骨にインプラントを埋め込む外科手術が必要です。手術当日を含め、通院や治癒期間の確保が必要になります。ただし、多くの症例で手術当日に仮歯を装着でき、その日から噛める状態を目指せるのもオールオン4の特長です。
比較④:お手入れとメンテナンスについて
総入れ歯は毎食後に外して洗浄する必要があり、洗浄剤や専用ブラシなどのケア用品も必要です。
オールオン4は、固定式のため取り外しの手間はありませんが、歯ブラシや歯間ブラシによる毎日のケアと、定期的な歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。インプラント周囲炎を防ぐためにも、通院を継続することが大切です。
比較⑤:費用について
総入れ歯は保険診療の適用が可能で、費用を抑えやすいのが特徴です(自由診療の入れ歯も存在します)。
オールオン4は自由診療となり、費用は総入れ歯より高額になります。ただし、噛む力や耐久性、生活の質(QOL)への影響を考えると、長期的な価値として捉える方も増えています。
表にまとめると、次のようになります。
項目 | オールオン4 | 総入れ歯 |
噛む力 | 天然歯に近い | 天然歯の1/3〜1/5程度 |
見た目・発音 | 自然で安定 | 違和感が出やすい |
手術 | 必要 | 不要 |
装着の手間 | 固定式で楽 | 毎食後の着脱が必要 |
費用 | 自由診療で高め | 保険適用で抑えやすい |
こんな方には、オールオン4がおすすめ
・しっかり噛んでおいしく食事を楽しみたい方
・入れ歯のずれや外れが気になり、人前で話すことに不安がある方
・できるだけ天然歯に近い感覚を取り戻したい方
こんな方には、総入れ歯がおすすめ
・体への負担をできるだけ抑えたい方
・費用を抑えて治療を進めたい方
・手術に対して抵抗がある方
まとめ
オールオン4と総入れ歯は、どちらが優れているというより、それぞれに向き・不向きがある治療法です。噛む力や見た目の自然さを重視するならオールオン4、体への負担や費用を優先するなら総入れ歯という選び方が一つの目安になります。
「自分にはどちらが合っているのだろう」と迷われる方は、ぜひ一度、歯科医院でのカウンセリングでご相談ください。お口の状態や骨の状態、ご希望のライフスタイルを踏まえたうえで、最適な治療法をご提案いたします。
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