84歳の患者様からいただいた、本当にありがたいお言葉 オールオン4

歯科医師という仕事を長く続けていると、患者様から思いがけない嬉しいお言葉をいただくことがあります。
先日の土曜日、定期検診に来られた84歳の患者様から、本当にありがたいお言葉をいただきました。
この患者様とのお付き合いは、もう16年になります。
今から16年前、患者様が68歳の時に、私が上顎に6本のインプラントを埋入し、その6本のインプラントで上顎全体の歯を支える「オールオン6」の治療をさせていただきました。
あれから16年。
68歳だった患者様は84歳になられました。
しかし、84歳とはとても思えないほどお若い!
お話もしっかりされていますし、表情も明るく、本当にお元気です。
そして今回の定期検診の際、患者様が私にこんなことを言ってくださいました。
「先生にインプラントを入れてもらって、もう16年になります。でも全くビクともしません。」
そして続けて、
「私の友達は別の歯医者さんでインプラント治療を受けたけれど、インプラントがポンポンと抜けてしまって、本当に大変な思いをしたそうです。でも私は中野先生にインプラントをしてもらって、本当に幸せです。とても満足しています。」
いやあ、嬉しかったですね。
歯科医師冥利に尽きるとは、まさにこういう瞬間のことだと思います。
インプラント治療は決して安い治療ではありません。
患者様にとっては費用だけでなく、「本当に噛めるようになるのだろうか?」「手術は大丈夫だろうか?」「何年くらい持つのだろうか?」と、多くの不安を抱えながら決断される治療でもあります。
特に16年前は、現在ほどオールオン4やオールオン6といったフルアーチインプラント治療が一般の方に知られていた時代ではありません。
その中で当院を信頼して治療を任せてくださった。
そして16年という長い年月を経て、
「あの時、インプラント治療を受けて本当に良かった。」
そう言っていただけたことは、私にとって何より嬉しいことでした。
インプラントは「入れたら終わり」ではありません
ただし、ここで皆様にぜひ知っていただきたいことがあります。
インプラントは、一度入れれば何もしなくても一生持つ「魔法の歯」ではありません。
天然の歯に歯周病があるように、インプラントにも「インプラント周囲炎」というトラブルがあります。
毎日のセルフケアはもちろんですが、歯科医院で定期的に噛み合わせを確認し、インプラントの周囲を清潔に保ち、問題が起きていないかをチェックすることが非常に重要です。
この84歳の患者様が16年間、良い状態を維持されている背景には、患者様ご自身がきちんと定期検診に通ってくださっていることも大きく関係しています。
そして、そのメンテナンスを長年担当しているのが、当院の歯科衛生士Nです。
Nは当院でも非常に経験豊富な歯科衛生士で、私が絶大な信頼を置いているスタッフの一人です。
インプラント治療は、歯科医師一人では長期的な成功に導くことはできません。
手術をする歯科医師、上部構造を作る歯科技工士、そして治療後のお口を守り続ける歯科衛生士。
さらには毎日のケアを続けてくださる患者様。
このチームワークがあって初めて、10年、15年、20年という長期的な安定につながっていくのだと私は考えています。
だからこそ私は、安心してNにこの患者様のメンテナンスを任せることができます。
「一生、私たちが面倒を見ます」
患者様のお話を聞いた後、私はこうお伝えしました。
「大丈夫ですよ。一生、私が、そして当院が責任を持って面倒を見ますから、安心してください!」
すると患者様から、本当に大きな笑顔が返ってきました。
その笑顔を見た瞬間、
「歯科医師を続けてきて良かったな。」
と心から思いました。
私は長年インプラント治療に携わってきましたが、インプラント治療の本当の成功は、手術当日に決まるものではないと思っています。
手術が無事に終わった。
きれいな歯が入った。
しっかり噛めるようになった。
もちろん、それらは非常に大切です。
しかし、本当の意味での成功とは、その状態が5年、10年、15年、そして20年と続き、患者様が年齢を重ねても、
「この治療を受けて良かった。」
と思っていただけることではないでしょうか。
68歳の時に治療を受けられた患者様が84歳になられ、16年後に笑顔で、
「先生に治療してもらって幸せです。」
と言ってくださる。
これ以上、歯科医師として嬉しい評価はありません。
私たち岡山なかの歯科・矯正歯科クリニックが目指しているのは、インプラントを「入れること」ではありません。
そのインプラントを使って、患者様に長くしっかり噛んでいただき、食事を楽しみ、笑顔で人生を過ごしていただくことです。
治療が終わった日がゴールではありません。
そこからが、患者様と私たちとの長いお付き合いのスタートです。
84歳の患者様からいただいたありがたいお言葉。
私にとって、これからも患者様のお口の健康を守り続けようと改めて思わせてくださる、本当に嬉しい土曜日となりました。
これからもお元気で、しっかり噛んで、たくさん美味しいものを食べてください。
そして90歳、100歳になられても、
「先生、まだ全然ビクともせんよ!」
そんな言葉を笑顔で聞かせていただけることを、私は楽しみにしています。
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