当院が親知らずの抜歯に消極的理由!

NEでこんな質問が来ました
「親知らずの抜歯を4本希望します。
ただし歯医者に行く回数を減らしたいので
最初で2本、2回目に2本抜歯して貰えませんか?
大学病人に行くことも考えましたが
予約がかなり先になるため、
早く親知らずを抜いてくれる歯医者さんを
探しました。」
私の返信はこんな感じです。
「残念ですが当院では初診時に
親知らずの抜歯は行っていません。
また下顎の親知らずが顎の神経に
近い場合は、神経麻痺のリスクを
考えて病院歯科の口腔外科を紹介する
場合もあります。」
ここで私は2つのエピソードを紹介致します。
1つめのエピソードは
アメリカと日本の歯科医療費の違いです。
私は20年前にサンフランシスコのある
歯科医院を終日見学していました。
そこでは静脈内鎮静下で
4本の親知らずの抜歯を
わずか1時間で行っていました。
「私がなぜ1度に4本もの親知らずを
抜歯するのですか?」と英語で質問すると
院長先生は
「あなたは、なぜ患者さんに4回もの
苦痛を味合わせるのですか?」と
聞き返されました。
20代の女性は受付で4本の親知らずの
抜歯に60万円の治療費を支払っていました。
下世話ですが、60分で60万円を稼ぐことが出来るのなら
私も1度で4本抜歯するかもしれません。
日本ではほぼ保険でカバーされているので
1本の親知らずの抜歯は患者さん負担
1000円から3000円程度で
医院に入るお金は1本で3000円から1万円程度です。
アメリカの医療費の何充分の1の
低い価格で日本の歯科医師は診療をしています。
2つめのエピソードは
友人の歯科医院であった親知らずの
抜歯に関するトラブルから訴訟に
至った件です。
友人の歯科医院で若い勤務医の先生が
下顎の親知らずの抜歯を行ったところ
術後に神経麻痺が起きて裁判を
起こされたそうです。
日本の医療保険で格安の費用で
治療を進めて、トラブルが起こると
高額な慰謝料を要求される。
それも将来のある若手の勤務歯科医師に
対してリスクを取ることはマイナスと
私は考えてます。
しかし当院の親知らずの抜歯が
下手くそな訳ではありません。
昨日も今日も若い歯科医師なら
60分かかる下顎の横向きの
親知らずの抜歯を私は15分で終えています。
ただし、今後は 今後は???