ロサンゼルスで自動運転タクシーを体験! 歯科も「自動診療」になるのでしょうか?
ロサンゼルスで自動運転タクシーを体験! 歯科も「自動診療」になるのでしょうか?
こんにちは。岡山なかの歯科・矯正歯科クリニック、院長の中野です。
先日、ロサンゼルスで、Waymo(ウェイモ)の自動運転タクシーに乗ってきました。
写真をご覧いただくと分かりますが、運転席には誰も座っていません。目の前にはハンドルがあり、窓の外にはいつもの街の風景が広がっている。それなのに、運転する人がいないのです。
以前なら映画の中の出来事だと思っていたことを、自分が乗客として体験している。技術の進歩を、とても身近に感じる機会となりました。
そして、歯科医師として、こんなことを考えました。
「車が人を乗せて自動で走る時代。歯科の治療も、いつか自動になるのでしょうか?」
■ 歯科にも、AIやロボットの技術が
歯科の分野でも、AIやロボットを活用する取り組みが進んでいます。
例えば、レントゲン画像を分析して歯科医師の診断を支援するAIや、インプラント手術の計画・処置を支援するロボットなどです。米国には、手術器具の位置や方向を誘導し、歯科医師の処置を助けるシステムもあります。
ただし、こうした診療支援と、診察から治療まですべてを機械に任せる「自動診療」には、大きな違いがあります。
今後、どこまで自動化が進むか、いつ実現するかを断言することはできません。それでも、今回の乗車体験を通じて、これまでの常識だけで未来を決めつけてはいけないと感じました。
■ 「歯を治す」ために考えること
一方で、毎日の診療では、機械に任せることの難しさを感じる場面もたくさんあります。
例えば、患者さまから「よく噛めるようになりたい」と言われたとき。その言葉の背景には、さまざまな思いがあります。
家族と同じ食事を楽しみたい方。
人前で口元を気にせず笑いたい方。
以前の治療が怖くて、長い間受診できなかった方。
同じようなお口の状態でも、望まれることや不安に感じることは一人ひとり異なります。
検査の結果を確認するだけでは分からないことを、会話の中で少しずつ理解していく。その時間も、治療の大切な一部だと思っています。
治療中も同じです。
「痛くありませんか?」と尋ねたとき、遠慮して「大丈夫です」と答える患者さまもおられます。表情や手の動き、体の緊張などにも目を配り、必要であれば手を止めてお話を伺う。私たちは、そうした小さな変化を大切にしながら診療しています。
将来、技術がさらに進めば、こうした変化を捉える仕組みも発達するかもしれません。それでも、患者さまが何を望まれ、どのような治療に納得されるのかを、一緒に考える姿勢は大切にしていきたいと思います。
■ 技術が進むことで、人に向き合う時間を
私は、新しい技術に大きな可能性を感じています。
AIやロボットが診療を支え、確認作業や記録などの負担を減らせるようになれば、その分、患者さまのお話を伺う時間や、分かりやすく説明する時間を増やせるかもしれません。
そのような未来を、私は期待しています。
もちろん、新しいという理由だけで取り入れるのではなく、何ができて、何が苦手なのかを理解し、患者さまにとって役立つかを見極めることが必要です。そのためにも、私たち歯科医師は学び続けなければなりません。
「先生の仕事も、いつかロボットに代わるのですか?」
そう聞かれたら、今の私は「診療の形は、これから大きく変わるかもしれませんね」と答えると思います。そして、どのような形になっても、患者さまのお気持ちを受け止め、治療について責任を持って考えることを大切にしたいとお伝えします。
ロサンゼルスで乗った、運転席に人のいないタクシー。そこから考えたのは、未来の機械の姿と、これからの歯科医師の役割でした。
技術の進歩に目を向けながら、目の前の患者さまに丁寧に向き合う。
岡山なかの歯科・矯正歯科クリニックは、これからもその姿勢で、皆さまのお口の健康を支えてまいります。
学び続けることが、患者さまの笑顔につながる―メガジェンインプラントの研修に参加して
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