削らない虫歯治療 岡山の歯医者

Written on 2019年5月1日, by 中野 浩輔

③カリソルブ

スウェーデンのメディチーム社より発売されている薬剤ジェルです。
薬剤ジェルにより虫歯を化学的に溶解し、手用器具にて
感染した虫歯部分だけ除去します。日本では2007年1月に承認されました。

カリソルブ治療は基本的にはタービンと言う機械は使用しませんが、
虫歯の出来ている部分によれば、最小限歯をタービンで削る場合もありますし、
小さな鋭利なスプーンみたいな器具で虫歯の感染した部分だけ除去します。

普通は全く痛みませんから麻酔無しの治療法になります。

治療時の痛みが少なく、麻酔無しのために、小さなお子様や高齢者の方、
麻酔の薬が禁忌の患者さんに特に有効であります。

またタービンと言う機械を使用しないため、歯科恐怖症の患者にも有効ですし
虫歯の部分だけ選択的に除去できますから、歯の過剰な削除を抑えることができます

④ドックベストセメント治療

ドックベストセメント治療は、アメリカで開発された治療法ですが
ドックベストセメントに含まれる鉄イオンと銅イオンの殺菌力により、
虫歯を無菌化する治療法です。

このセメントはアメリカのフィラデルフィアの歯科医師ジョンヘンリーホリデー先生が
開発した銅イオン入りのセメントが発端でした。

そのセメントを1990年代にティモシーフレーザー先生がブラッシュアップされて
今の安全で殺菌力に優れた今のドックベストセメントが完成しましたす。

ドックベストセメント治療は、例えC3まで虫歯が進行していても神経を抜かないで
すむ確率が高くなり、結果的に歯の寿命を伸ばすことにもつながります。

虫歯の部分にこのドックベストセメントを詰めると、
鉄イオンと銅イオンの殺菌力により虫歯菌が死滅します。

この金属イオンによる殺菌効果は持続して働き続けるために
一度この治療を受けると殺菌力がかなり長期間続くことが証明されています。

そのために虫歯の再発を防ぐことができるのです。


この治療法の欠点としては、全く虫歯を削らない治療でなく、
麻酔はほぼしないで無痛に治療できるのですが、一部歯を削ることが多いと言うことと
このセメントには色があるために、前歯の虫歯治療には向かないと言うことです。

また殺菌と再石灰化に時間がかかることも従来の治療法では多かったのですが
下記のプラズマレーザーを併用することで時間の問題は解決しそうです。

また神経が大きく感染している場合はこの治療法の適応ではありませんし
ごく稀ですが術後に神経の痛みが出る場合もあります。

※この治療法は100%神経を保存できる治療法ではありません。


⑤MTAセメント

MTAセメントはドックベストセメントと同様に深い虫歯の治療に使用されます。

MTAはMineral Trioxide Aggregate (ミネラル三酸化物)の頭文字が名称の由来であり、
ミネラル三酸化物である集合体にX線造影性を付与するために酸化ビスマスを加えています。

日本では2007年円にデンツプライ社から「プロルートMTAセメント」が始めて発売されました。

このMTAセメントは生体親和性が高く、他の歯科用セメントよりも細胞毒性が低く、
新しい象牙質の形成を促進できます。また強アルカリ性(pH12)を示すために、細菌を殺菌して
死滅させることが可能です。またCa2+が放出されることにより,象牙細管などで
歯の成分であるハイドロキシアパタイトを形成することが出来るため、歯の再生が可能です。

上記のことから、例えC3まで虫歯が進行していても神経を抜かないで
すむ確率が高くなり、結果的に歯の寿命を伸ばすことにもつながります。

この治療法の欠点としては、全く虫歯を削らない治療でなく、
一部は必ず歯を削ることが多いと言うことと、多くの場合
麻酔を併用しての治療になります。

また下記のプラズマレーザーを併用することも多いです。

また神経が大きく感染している場合はこの治療法の適応ではありませんし
ごく稀ですが術後に神経の痛みが出る場合もあります。

※この治療法は100%神経を保存できる治療法ではありません 


⑥3Mix法

お口の中の虫歯菌に対して殺菌効果のある抗生剤を3種類混合(mix)した薬剤のことを
3MIX法と呼んでいます。

その薬剤を虫歯や歯根の中に塗布して、無菌化を図る虫歯治療法が3MIX法です。

3MIXで治療する場合は、虫歯を最小限に削った後に十分に患部を消毒します。

その後、3MIXの薬剤を塗布し、その上をセメントで埋めます。
この時点ではまだ象牙質の深い場所に侵入した虫歯菌は生きて残っていますが、
その後、段々と3MIXの成分が深い部分に浸透し、残っている虫歯菌を死滅させます。

上記のことから、例えC3まで虫歯が進行していても神経を抜かないで
すむ確率が高くなり、結果的に歯の寿命を伸ばすことにもつながります。

この治療法の欠点としては、全く虫歯を削らない治療でなく、
一部は必ず歯を削ることが多いと言うことと、多くの場合麻酔を併用しての治療になります。

また下記のプラズマレーザーを併用することもあります。

また神経が大きく感染している場合はこの治療法の適応ではありませんし
ごく稀ですが術後に神経の痛みが出る場合もあります。

※この治療法は100%神経を保存できる治療法ではありません 
また3MIX法に使われる薬剤は、厚生労働省に認可された安全性のある薬剤ですが、
歯科治療用としては認可されていません。